ハミルトン不在のレースも「簡単じゃない」と言うフェルスタッペン(AP)
ハミルトン不在のレースも「簡単じゃない」と言うフェルスタッペン(AP)
(F1第16戦サヒールGP 3日 バーレーンサーキット)

 今季初めてメルセデスの王者ルイス・ハミルトン(35)=英国=が欠場する中、優勝候補の大本命と目されるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(23)=オランダ=が「そんなに簡単じゃないよ」と楽観視をいさめた。当地で2位となった前戦バーレーンGP後は、チーム戦術に不満も漏らしたエース。大チャンスを逃さないよう、再びチーム一丸となり、気を抜かず全力で勝利をもぎ取りにいく。

メルセデスの戦闘力に警戒感

 今季15戦で11勝という絶対王者の不在にも、フェルスタッペンは浮かれず気を引き締める。「ルイスはいないけど、バルテリ(ボッタス)とジョージ(ラッセル)がフィールドで最速のクルマを運転する。簡単じゃないよ」。メルセデスの今季型車「W11」の圧倒的な戦闘力に、改めて警戒感をあらわにした。

 同じサーキットで開催された前戦ではハミルトンに次ぐ2位につけ、同僚アレクサンダー・アルボンとダブル表彰台に立った。それでもコースレイアウトが変われば参考にならない―と説く。外周部分を使って直線部分が多くなるため、「パワーのあるクルマが有利。僕たちにとっては前戦より不利だね」と冷静に分析した。

 前戦後の会見では「もっとルイスにプレッシャーをかけるべきだったのに消極的だった」とピットインのタイミングなどへ不満を吐露。今大会の前日会見でこれについて質問を受けたが、「もう分析して済んだこと」と自らが奏でかけた不協和音を抑え込んだ。

 今季残り2戦。全勝すれば、昨季の自己ベスト3勝に並べる。「常に改善が必要なのはドライバーも車体もエンジンも同じ。来年はもう少し競争力を高めて、メルセデスをもっと苦しめたい」。ホンダとのタッグも最後となる来季のタイトル争いに向け、王者不在の好機を勝利につなげて弾みをつけたい。

グロジャン、関係者に感謝

 ○‥前戦バーレーンGPでスタート直後の大クラッシュから危機一髪で救出されたハースのロマン・グロジャンが、入院生活を終えてサーキットに戻り、関係者全員に「僕の命を助けてくれてありがとう」と感謝した。

 3コーナー脇のガードレールに突っ込んだマシンは、真っ二つに裂けて大炎上。マーシャルがすぐさま消火活動に当たり、自力で抜け出してきたグロジャンを医療スタッフらが1分足らずで救助した。

 グロジャンは今大会を欠場するものの、包帯を巻いた両手甲のやけど以外にけがはなし。チーム関係者とも熱烈なハグを交わし、無事を喜び合った。