新型コロナウイルスに感染して前戦サヒールGP(6日)を欠場したメルセデスのルイス・ハミルトン(35)=英国=が、最終戦アブダビGP(13日決勝)で復帰できるか微妙な状況だ。バーレーンのホテルで続ける自主隔離が明けるのは10日。その時点の再検査で陰性なら出国できるが、その上でアラブ首長国連邦(UAE)政府の特例措置を受けないとアブダビ入りできないという。

 チームのトト・ウルフ代表は7日までに英テレビ局スカイスポーツに前向きな見通しを語った。「(ハミルトンは)日々良くなっている。(回復に向け)大きな進歩を果たしたと感じており、陰性なら(アブダビで)素晴らしいレースをしてくれると思う」。11月30日に新型コロナの軽い症状を訴え、検査で陽性反応が出たが、回復に向かっていることを強調した。

 最終戦に出場できるかはUAE政府の判断に委ねられる。F1関係者は入国時の2週間の隔離を免除される特例措置を受けるが、感染明けのハミルトンにも適用されるのかは極めて不透明。さらに11日には走行が始まるため、全てがスムーズにいっても、ぎりぎり間に合う状況だ。

 「ルイスがどれだけ回復できるか見極める必要がある。それが最も重要。もしダメなら再びジョージが代役を務める」。ウルフ代表は王者の復帰を願いつつ、前戦で存在感を示したウィリアムズのジョージ・ラッセル(22)=英国=を再起用する準備も進めている。

グロジャンは最終戦も欠場

 F1バーレーンGP(11月29日)で大クラッシュしたハースのロマン・グロジャンが最終戦を欠場することが決まった。6日にチームが正式発表した。グロジャンはクラッシュ直後に車両が爆発的な火災に見舞われ、両手の甲をやけど。前戦サヒールGP(6日)を欠場し、最終戦での復帰を模索したが、治療に専念する決断を下した。チームを通じて「アブダビで最後のレースを走れずとても悲しいが、出場するのはリスクが大きいと判断した」とコメント。今季限りのF1離脱を明かしており、衝撃的なクラッシュが最後のレースになった。