F1第15戦ロシアGP フリー走行 24日 ソチ・オートドローム(5・848キロ×53周) ペン=尾張正博、ルイス・バスコンセロス
公式会見でハミルトンの“決めつけ”に反論したレッドブルのフェルスタッペン(AP)
公式会見でハミルトンの“決めつけ”に反論したレッドブルのフェルスタッペン(AP)
 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(23)=オランダ=が、7度の王者のしたたかなコース外戦術を笑い飛ばした。メルセデスのルイス・ハミルトン(36)=英国=から「初タイトルへのプレッシャーで度を失っている」かのように示唆され、「僕のことをまるで分かっちゃいない」と反ばく。意見はしっかり主張しつつも挑発には応じず、あくまでレースに集中することを強調した。初日のフリー走行は3&6番手。宿敵ハミルトンはともに2番手だった。

挑発かわし レースに集中

初日のフリー走行は3&6番手だった(AP)
初日のフリー走行は3&6番手だった(AP)
 さすがは強心臓で鳴らす若武者だ。前戦イタリアGPでの相打ちをネタに、ハミルトンが巧妙に仕掛けてきたイメージ戦にも熱くなることはない。

 公式会見では、まさかの“ノリツッコミ”を披露。まずは「そう、ナーバスになっちゃって眠れないんだよ。タイトル争いにおじけづいて、正直もうイヤになっているんだ…なんてね」と思いっきりおどけてみせる。

 すぐに真顔になり、淡々と続けた。「僕はリラックスしているよ。今季は強いマシンがあって、どこでも勝ちにいけるんだから、すごく良い気分さ。彼は僕を全然分かっていないけど、それで結構。僕だって、彼のことを理解する気はないしね」

 会員制交流サイト(SNS)などで寄せられた、クラッシュ後にハミルトンの無事を確かめなかった―との批判には強く反論した。「偽善者って多いよね。マシンから降りて彼の方を見た時、はっきり無事だと分かった。すぐ米国に飛んでイベントに出たのも、無事じゃなきゃできないでしょ」。もうハミルトンとの話題はうんざりといった口ぶりだ。

 前戦のクラッシュにより、現実的な影響がないわけではない。自身の方に責任があったと判断され、今大会で3グリッド降格を科される。「僕へのペナルティーには驚いた。全く同意できないけど、決まったこと。別に世界の終わりじゃないし、僕はいつも通り全力を尽くすだけ。実際、良い週末になると思うよ」。単なるレーシングアクシデントと自負しているが、切り替えも早い。

 昨季はロシアで2番グリッドから2位表彰台に立った。今大会は規定数を超えるパワーユニット交換によるペナルティーも重なり、最後尾スタートが確定したが、マシンの戦闘力は昨季より上。メルセデスが7連勝中と大得意のコースでも、無抵抗で終わる気はない。