エンジンカウルやリアウイングなどに黄色が施された特別カラーリングの「F1−75」(フェラーリ提供)
エンジンカウルやリアウイングなどに黄色が施された特別カラーリングの「F1−75」(フェラーリ提供)
 失態続きのフェラーリが、チームのホームGPで巻き返しを図る。4日の前戦オランダGPはピット作業で大きなミスが出るなど、3位表彰台を確保するのがやっと。年間王座ははるかかなたに遠のき、復調著しいメルセデスから製造者部門2位を死守するのが現実的な目標になってきた。今大会は創業75周年、モンツァ創立100周年を祝う特別カラーリングで参戦。大挙して詰めかける熱狂的ファン「ティフォシ」の声援を力に変え、チーム3年ぶりのモンツァ制覇を目指す。

ティフォシに雄姿を

特別カラーの帽子とシャツを身につけて記者会見に臨むルクレール(AP)
特別カラーの帽子とシャツを身につけて記者会見に臨むルクレール(AP)
 フェラーリのマッティア・ビノット代表が並々ならぬ意気込みを示した。「ライバルたちの力を考えると決して簡単ではないが、今回はティフォシたちが誇らしげに振る舞えるようなレースを見せなければ」

 今大会はエンジンカウルなどに黄色をあしらった特別カラーリングで臨み、選手2人も黄色のレーシングスーツに身を包む。スタンドを埋めるティフォシに、情けないレースは見せられない。

 前戦はシャルル・ルクレール、カルロス・サインツが予選2&3番手につけながら、3&8位でフィニッシュ。サインツが順位を落としたのは、準備不足でスタッフがもたつき、ピット作業に12・7秒もかかったせいだった。ビノット代表は「ここ数戦、マシンは本来のポテンシャルが十分に発揮できていない。チームとして、あってはならない失態も生じた」と反省し、改善を期す。

 製造者部門で2位につけるものの、首位レッドブルに135ポイントも離される一方、3位メルセデスが30ポイント差に迫ってきた。選手部門2位のルクレールも「メルセデスのレースペースが驚くほど改善してきた。これじゃあタイトルどころじゃないよ」と危機感を隠さない。

 高速パワーサーキットの代表格モンツァは、直線区間で圧倒的なペースを見せる今季のレッドブル向き。2019年に当地で優勝したルクレールは「コースレイアウトは明らかに僕らに不利。とにかくガンガンいくしかない」と厳しい戦いを覚悟した上で、それを乗り越える決意を込めた。