最終戦も圧勝で締めくくり、表彰台で誇らしげにトロフィーを掲げる(AP)
最終戦も圧勝で締めくくり、表彰台で誇らしげにトロフィーを掲げる(AP)
 F1の選手部門で2連覇を達成したレッドブルのマックス・フェルスタッペン(25)=オランダ=が、記録的なシーズンを振り返った。開幕3戦で2度のリタイアという最悪のスタートを切りながら、ともに歴代最多記録を塗り替える年間「15勝&454ポイント」を獲得。最終戦で初タイトルを決めた昨季とは全く異なる圧勝劇を思い返し、「気持ちも(昨季とは)全然違うね。記録に興味はないけど、結果には満足している」と胸を張った。(聞き手=ルイス・バスコンセロス)

 ―今季は4戦を残して第18戦日本GPで2連覇を決めた。最終戦の最終周の逆転で初タイトルを獲得した昨季と、気持ちの面で違いは?

 フェルスタッペン「全然違うね。全体的に、昨季とは違うことばかりだったから。(グラウンドエフェクト仕様の復活で)まずクルマが完全に変わった。僕たちはたくさん勝てたけど、内容も昨年とはかなり変わっている」

 ―具体的には?

 「昨年は予選の結果で、ほとんど決まっていた。予選で前のポジションにつけないと、決勝では話にならなかった。今年は、例えばパワーユニット交換で(グリッド降格)ペナルティーを食らっても、前の方に戻ることができた。大変ではあったけど、楽しい、特別なシーズンだったよ」

 ―第13戦ハンガリーGPは10番グリッドから、第14戦ベルギーGPでは14番グリッドから大逆転Vを飾った。

 「昨年はグリッド上で最速のクルマではなかったし、やっぱり初めてだったからタイトルを取れたのは今までで一番、感動した。でも、パフォーマンスという点では、今年の方が断然良い。どっちも経験できて良かったよ。全てのラップで限界に挑まなきゃいけないプレッシャーも楽しいけど、何年も続けてだと、ちょっとしんどいからね。だから、今年の結果は本当にうれしい」

 ―開幕3戦で2度もマシントラブルに見舞われてリタイアし、タイトル争いで大きく出遅れた。第6戦スペインGPで初めてランク首位に立ったが、ターニングポイントになったのは?

 「良い質問だね。はっきりとは分からないけど、イモラ(第4戦エミリアロマーニャGP)は本当に良い週末だった。(今季初のポールtoウインを飾り)ものすごく強い週末を過ごせたからね。最終的には大量リードを築けたけど、開幕3戦を終えた時点では『もうこれ以上リタイアできない』って追い込まれていた。すぐに事態を好転させることができたという意味でも、チームにとってイモラは本当に大きかったね」

 ―次々と勝利を重ね、15勝、454ポイントという大記録を打ち立てた。

 「出るレースには全部勝ちたいし、今年のクルマのパッケージなら十分に可能だったと思う。僕にとって大事なのは、毎週末、勝つためにベストを尽くせたかどうか。全てのレースで全力か、それに近いだけのものは出せたと思う。記録に興味はないけど、今年は素晴らしいシーズンを過ごせたし、多くのレースで勝てて本当にうれしいよ」

 ―「勝てたのはクルマのおかげ」という声もある。

 「F1でパッケージが勝敗の大部分を占めるのは確かだ。僕らには素晴らしいパッケージがあったから、楽しむことができた。だいたい、他人から『ドライビングが良くなった』と言われたからって、急に気分が良くなることなんてないよ。自分自身がよく分かっているし、結局そういう自信こそが大事なんだ」