M・シューマッハーは“譲って”2位〜琢磨、奮闘も11位
第16戦アメリカGP決勝
シャンパンファイトをするシューマッハー(左)とバリチェロ(カメラ=川北真三)
シャンパンファイトをするシューマッハー(左)とバリチェロ(カメラ=川北真三)
 02年F1シリーズ第16戦アメリカGPは29日(日本時間30日未明)、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)で決勝を行い、R・バリチェロ(フェラーリ)が73周/1時間31分07秒937で今シーズン4勝目、通算5勝目をあげた。これでバリチェロは今シーズンのランク2位が決定。フェラーリはシーズン完全制覇を成し遂げた。M・シューマッハーが2位に続き、フェラーリは今シーズン8回目、通算60回目のワンツー・フィニッシュを達成。このコンビでは通算14回目となり、故A・セナ&A・プロストの歴代トップに並んだ。D・クルサード(マクラーレン)がJ−P・モントヤ(ウィリアムズ)を抑え切って3位表彰台をゲット。J・トゥルーリ(ルノー)が粘って5位。J・ビルヌーブ(BAR=ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)が6位に入り、第10戦イギリスGP以来となる今シーズン2回目の入賞を果たした。佐藤琢磨(ジョーダン)も奮闘をみせ11位。日本勢は、6台すべてが完走を果たした。

 レースは晴れ、気温25度、路面温度33度と絶好のコンディションでスタート。M・シューマッハーがポールポジション(PP)からキッチリとホールショットを決めると、バリチェロも後続をけん制するようにして2番手で続き、いきなりワンツー体制を構築、序盤からライバルをグングン引き離していった。陣営は、2台ともに2ストップ作戦を採用。27周終了時点でM・シューマッハー、続いてバリチェロが最初のストップを終えたが、いずれも1ストップだったクルサードの前でコースに復帰。2回目も難なくこなすと、ランデブー走行で余裕のクルージングで周回を重ねた。

 周囲を驚かせたのはファイナル・ラップ。最終コーナーを立ち上がったM・シューマッハーは、大きくペースを落として僚友と並ぶようにしてチェッカー。結果は、バリチェロが“鼻差”の0秒011先着、チームメートの粋な計らい(?)で勝利をものにした。

 モントヤは2周目、1コーナーで僚友ラルフと絡んでコースアウト。懸命に追い上げたが、表彰台には届かなかった。

 琢磨は、序盤から果敢な走りでポジションをアップ。時には勢い余ってコースを飛び出すほどだったが、最高時速を記録するほどの奮闘で10番手まで浮上した。しかし、最初のピット・ストップ後は後方でバトルを強いられるなど、なかなか上位進出のチャンスは訪れず、終盤もペースが今ひとつ。それでも5戦連続の完走を果たし、最後の母国GPに希望をつないだ。

 G・フィジケラ(ジョーダン)は、入賞目前の7位。O・パニス(BAR)が12位、M・サロ、A・マクニッシュのトヨタ・コンビも辛抱の走りで14、15位ながら最後までレースをまっとう。F・マッサの代役、H−H・フレンツェン(ザウバー)は13位で完走。ラルフは、僚友モントヤと絡んだアクシデントでリア・ウイングにダメージを負い、いきなり緊急ピット・インを強いられて大きく後退。結局、完走最下位の16位に終わった。
そろってチェッカーを受けるフェラーリの2台(カメラ=AP)
そろってチェッカーを受けるフェラーリの2台(カメラ=AP)
 ◇アメリカGP決勝結果◇
 1.R・バリチェロ(フェラーリ)   1時間31分07秒937
 2.M・シューマッハー(フェラーリ)        0秒011差
 3.D・クルサード(マクラーレン)         7秒799差
 4.J−P・モントヤ(ウィリアムズ)        9秒911差
 5.J・トゥルーリ(ルノー)           56秒847差
 6.J・ビルヌーブ(BAR)           58秒211差
 7.G・フィジケラ(ジョーダン)            1周遅れ
11.佐藤琢磨(ジョーダン)               1周遅れ
12.O・パニス(BAR)                1周遅れ
14.M・サロ(トヨタ)                 2周遅れ
15.A・マクニッシュ(トヨタ)             2周遅れ