トップ・タイムはピッツォニア
バルセロナ合同テスト2日目
収穫をアピールするダ・マタ(左)とパニスの新コンビ(カメラ=G・キャンベル)
収穫をアピールするダ・マタ(左)とパニスの新コンビ(カメラ=G・キャンベル)
 スペイン・バルセロナの合同テストは27日、カタロニア・サーキットで引き続き4チーム/6台が参加して2日目を行い、A・ピッツォニア(ジャガー)が1分17秒966のトップ・タイムをマーク。2番手はL・バドエル(フェラーリ)で、0・パニス(トヨタ)が3番手だった。

 トヨタは、初日こそパニス&C・ダ・マタがドタバタぶりを露見したが、この日はきっちりと仕事をこなし、数々の収穫をアピール。パニスは、セッション後半にギア・ボックス・トラブルが発生したものの、03年仕様のエンジンとギア・ボックスが組み込まれたハイブリッドカー「TF102B」の特性を的確に指摘してみせた。懸念された左足ブレーキも、完ぺきに把握し、実りの大い1日を強調した。

 ダ・マタも目標を確実にクリア。スピンを喫する場面もあったが、73周を走り込み、F1マシンを学習することはもちろん、パニスとのタイム差も1秒あまりまでに迫る4番手。早くもCARTチャンピオンの本領発揮、といったところ。コメントこそネガティブなものだったが、その顔には1日の仕事をしっかりと終えた、という充実感が漂っていた。

 02年のデビュー戦でポイント・ゲットを果たしたルーキーイヤーから、さらなる飛躍を狙うトヨタ陣営。栗栖俊郎TMG副社長も陣中見舞いに訪れ、03年を占う上での大事なオフのテストでも、解禁2日目から軌道に乗りだしたようだ。

 一方、ジャガーは相変わらずのドタバタぶり。ピッツォニアは順調にテスト・プログラムをこなしているようだが、初日モノコックに穴が空いたM・ウェーバーは、2日目のセッション開始早々に、ど派手なエンジン・ブローでパーツを飛び散らせ、カウルに穴を開けてしまった。マシンは1日中ピットでバラバラ状態で、テスト終了15分前にようやく計測ラップを刻むという散々な状況で、最下位となる6番手だった。

 BAR(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)はA・デビッドソンが黙々と77周。さすがに疲れたようで、ぼやくことしきり。狙っていたジョーダンのシート争いにも敗れたようで、03年もテスト・ドライバーの黒子に徹しざるを得ないようだ。

 予定を変更したフェラーリはテスト・ドライバーのバドエルのみの走行になったが、バドエルはやる気満々。赤旗の原因を2度も作りながらも最多の84周を走り込んだ。どうやら新しいギア・ボックスのコンポーネントを試しているようだ。

 また、今シーズン限りでシートを失ったP・デ・ラ・ロサがサーキットに姿を見せたが、さすがにしんみりムード。契約を1年残しながら解雇されたジャガーに、一時は険悪なムードが漂いそうだったが「法的な問題はまったくないよ」と、きっぱり。何らかの“手切れ金”を手にしたようだ。

 ▽O・パニス
 大分セッティングを進めることができて、マシン後部のバランスが良くなった。メカニカル的には文句のないレベルだよ。今足りないのは空力だけだね。(左足ブレーキも)自分でもビックリしているけど、まるで問題なくなったね。

 ▽C・ダ・マタ
 同じマシンじゃないから簡単にタイムを比較できるものではない。しかし、本当に学ぶことばかりだね。特に新品タイヤと中古タイヤの違いには結構動揺しているよ。とにかく今は走り込むしかない。

 ▽A・ピッツォニア
 タイヤ、トラクション・コントロール、エレクトロニクス……。もういろんなことをやった。とにかく今は走り込むしかないから。

 ▽A・デビッドソン
 退屈だけど、とにかくデータを集めないといけないから。多分、来年もBARに残ることになる。ジョーダンには行けそうもないし。琢磨がテスト・ドライバーで来てくれたら最高なんだけどなぁ。

 ▽P・デ・ラ・ロサ
 今は何もすることなし。多分、1月末まではベビーシッター(1月中旬に出産予定)だろうね。
激励に訪れた栗栖TMG副社長(左)。右はアンダーソンTMG副会長(カメラ=G・キャンベル)
激励に訪れた栗栖TMG副社長(左)。右はアンダーソンTMG副会長(カメラ=G・キャンベル)