財政難で新サーキット建設断念
モナコ以外では’95オーストラリア以来
公道レースといえばモナコGP。それに続く市街地開催実現となるか
公道レースといえばモナコGP。それに続く市街地開催実現となるか
 インド・モータースポーツクラブがインドGPの実現に向けて市街地レース形式という苦肉のプランを模索していることが1日、関係者の話で明らかになった。もともとはインド中部のハイデラバードにサーキットを建設する予定だったが、政権交代などで頓挫。そこで比較的安くでき、改めて地元にプレゼンテーションしやすい市街地コースの計画に切り替えたものだ。

 ニュース・ウェブサイトのF1レーシングネットによると、インド・モータースポーツクラブのアドバイザーが地元インド紙の取材に「F1の開催には一つの場所で宿泊施設2500室が必要。他の経済的な利益も考慮したい」とこたえたという。

 市街地レースは公道を閉鎖して行い、ピット設備、安全用フェンス、タイヤ・バリアなどを必要とするが、パーマネント・サーキットはこれに用地買収や舗装、グラベル・エリアの整備などプラスアルファの設備投資も要求される。つまり、コストも極端に抑えることができるのだ。

 ただし、市街地コースといえども国際自動車連盟(FIA)の国際格式サーキット(グレードA)の認証がないとF1開催は無理。現在のF1で公道を使用しているのはオーストラリアGPのアルバートパーク、カナダGPのジル・ビルヌーブなどがあるが、純粋に市街地でレースを行っているのはモナコGPだけ。それ以外の開催例をみると95年のオーストラリアGP(アデレード)までさかのぼらなければならない。

 厳しくなった安全基準を考慮すると、今の時代に市街地サーキットの認証が下りるかはクエスチョンマーク。誘致合戦に乗り遅れたインドGPは、夢のプランをぶちあげたものの、おかれた状況はかなり厳しいようだ。