株式売却を拒否
持ち株会社破産手続きにも待った
BATとホンダの資本協力によるBAR新体制に“嫌がらせ”を続けるポラック氏
BATとホンダの資本協力によるBAR新体制に“嫌がらせ”を続けるポラック氏
 C・ポラック氏がBARの親会社ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)とホンダの資本協力関係に“横やり”を入れていることがこのほど、明らかになった。計4人のメンバーとともに10%ほどのチーム株式を保有しており、BATからその譲渡を要請されたものの、他の3人が快く応じたのに対し、ただひとり元チーム代表だけが拒否し続けているというもの。その上、2日には英国・ロンドンの裁判所にBARの持株会社「BARホールディングス」の破産手続きを差し止めする申請。BATは10%を所有する株主が売却を受け入れなかった際、現在の持株会社を1度破産させ、新たにホンダとBATが50%ずつ所持する新会社を設立する動きをみせており、それをけん制する行動とみられている。

 ポラック氏は98年にBATの資本力をバックにティレルを買収し、BARを立ち上げた。99年には自らがマネジャーを務めるJ・ビルヌーブ(ザウバー)をエースに迎えてF1参戦を実現。00年からはエンジン供給及び車体の共同開発の契約をホンダから取り付けた。しかし、莫大な予算を使いながらも結果が残せず、02年のシーズン前に突然、解雇された経緯がある。代表の座から追い落とされたその仕打ちに、うらみ骨髄という訳で、株式の所有をたてにその後もチーム運営に口を出すことが度々あったといわれる。

 その集大成ともいえるのが、今回の株式の売却拒否。もっとも、BATはその行動を読んでいたようで、チーム運営に支障がでることもなく、駄々をこねるポラック氏にも大したメリットはないだろう、というのが大方の見方。個人的な恨みからの“嫌がらせ”ということになる。そのような子供じみた行動をとるため、自らがマネジャーを務めるビルヌーブからも煙たがられるようになったともいわれており、このままでは四面楚歌となりそうな雰囲気だ。