トップ・タイムはデ・ラ・ロサ〜デビッドソンがBAR復帰
ヘレス合同テスト2日目
レッドブルの初ドライブを行ったクルサード(カメラ=G・キャンベル)
レッドブルの初ドライブを行ったクルサード(カメラ=G・キャンベル)
 スペイン・ヘレスの合同テストは8日、フェラーリ、ウィリアムズ、マクラーレン、トヨタ、ルノー、BAR、レッドブルの7チーム/15台が参加して2日目を行い、D・クルサード(04年マクラーレン)がレッドブルのマシンで初めて走行した。ロゴなしの真っ青なレーシングスーツに身を包んだクルサードは、まだ朝もやが残る走行開始時刻の午前9時ぴったりにコースイン。1周のインストレーションラップ(確認走行)を終えてピットに戻ると、霧が晴れる10時30分ごろまで各部の調整を行った。以後も3周ごとにピットイン、アウトを繰り返し、初めて乗り込んだマシン「レッドブル(ジャガー)R5」のフィーリングを徐々につかんでいった。結局レッドブルでの記念すべき初日は、61周をこなし1分18秒079の7番手タイムだった。

 初走行を終えたクルサードの第一声はきわめて現実的なもの。その手腕を試されるテストだが、ベテランらしく落ち着いて自らができる仕事を全うしたような感じだ。さらに2カ月近いオフの間もトレーニングを欠かさなかったクルサードのコンディションは誰の目にもピカ一の仕上がり。33歳という年齢を感じさせない鍛え抜かれた体には、来季へのやる気がうかがえた。

 チームの雰囲気もこれまでとはまるで違う。かすかな緊張感とともに活気が満ちている。正午過ぎには突然、私服姿のオーナー、D・マティシッツ氏が登場。クルサードの元へ直行し、ピットで話し込んでいたが、その顔はどこか満足げ。チームの雰囲気を一変させたクルサードは、その存在感で内定を取り付けたも同然だ。

 また、同じく正シート候補のC・クリエン(04年ジャガー)もクルサードのテスト参加を一番に歓迎。まだ正式契約は交わしていないが、ラインアップ入りが確実視されている身だけに、経験あるドライバーの参入でマシンの進化スピードがアップすることを喜んでいるようだ。

 トップ・タイムはP・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)。110周を走り込んで1分15秒387と断トツのタイムをマークした。A・ピッツォニア(ウィリアムズ)が2秒104差の2番手だった。

 トヨタは、タイヤとブレーキのテストに専念し、J・トゥルーリがこの日最多の126周をこなして3番手タイム。開発陣が素晴らしいマシンを作れるよう、今は粉骨砕身の奮闘だ。R・シューマッハーも83周を走り5番手につけた。

 J−P・モントヤ(マクラーレン)が4番手。F・モンタニ(ルノー)が6番手で、8番手以下はG・フィジケラ(ルノー)、J・バトン(BAR)、M・ウェーバー(ウィリアムズ)と続いた。

 フェラーリはM・ジェネとL・バドエルが淡々とブリヂストン・タイヤのプログラムをこなし12、13番手。この日の2人の周回数は合わせて222周にものぼり、天候不順で来季用ドライタイヤのデータ取りが滞っていただけに、一気に消化という感じだ。

 BARはA・デビッドソンがテスト・ドライバーで復帰。ウィリアムズとレッドブルの正シートゲットへ奮闘してきたが、両チームへの道も狭まり、BARからの熱いラブコールで今オフ初のテスト参加となった。午前中のセッションではコース上で車を止めて赤旗の原因を作り、結局14番手にとどまっりブランクを感じさせたが、チームからは相変わらずのクルマをいたわる走りに再び評価を上げていた。

 ▽D・クルサード
 今日はこれといって話すことはないよ。ただ走っていただけだから。それにシートがうまくフィットしなくて本当に限られたことしかできなかった。それに今はあんまりしゃべれないんだ。まだ前のチームとの契約が残っているからね。でも、クルマに乗るというのは本当に気分がいいものだ。近いうちに何もかもすっきりするよ。

 ▽C・クリエン
 彼のようなトップチームのドライバーがレッドブルに来るのはものすごく良いこと。デビット(クルサード)が何を言っていたか、エンジニアから聞くのが楽しみだ。

 ▽J・トゥルーリ
 初日と一緒。とにかくタイヤのプログラムがたくさんあるからね。来年になるまで(マシン的には)新しいものはないが、今は少しでも多くのデータを集める時だからね。

 ▽A・デビッドソン
 クルマから変な音がしたから(コース上で)止めたけど、それが新しいクルマ(ハイブリッドカー)の通常状態なんだって。
急きょ駆けつけたマティシッツ・チームオーナー(左)の激励を受けたクルサード(カメラ=G・キャンベル)
急きょ駆けつけたマティシッツ・チームオーナー(左)の激励を受けたクルサード(カメラ=G・キャンベル)