2022 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ
第4戦 SUPERBIKE RACE in SUGO
 全日本ロードレース選手権は、シリーズ第4戦を宮城県・スポーツランドSUGOで迎えた

第2戦、第3戦と2&4レースが続き、JSB1000クラスのみとなっていたため、日本郵便
Honda Dream TPにとっては、今回が4月の開幕戦以来のシリーズ2戦目となった。

 ST600クラスの小山知良、ST1000クラスの高橋裕紀、J−GP3クラスの岡崎静夏に加え、今
回は伊藤和輝がST1000クラスにスポット参戦した。
レース1では小山が今シーズン初優勝!
 今回はST600クラスのみ2レース制で行われた。20周で争われたレース1では、小山は終始
荒川選手、羽田選手と三つ巴のバトルを展開。

 10周目の1コーナーで荒川選手を、11周目の同じく1コーナーで羽田選手もパスしトップに
立つとそのままレースをリード。その後も絶妙なライン取りで後続を封じ込め、今シーズ
ン初優勝を飾った。
SUGOラウンド最大のハイライトとも言えるレース2
 日曜にはSUGOラウンド最大のハイライトとも言えるレース2を迎える。

 2周目にオイルを出したマシンがあり、小山はバックストレートで240km/hと全く減速でき
ていない状態から直立状態で転倒してしまう。

 他にも転倒者が出たためすぐに赤旗が提示され、幸い小山に大きなケガはなかったものの
マシンはほぼ全損状態。

 メカニックはもちろん、チームメイトのライダー、スタッフ総出でマシンを修復する中、
小山を信じて、手から血を流しながらも工具を握るメカニックもいた。

とりあえず走れる状態まで修復したものの、ストレートでは真っ直ぐ走らず、右コーナー
は接地感がなく左コーナーは曲がらない状態。

 レース再開後は、トップ2台に後れを取ったものの、気合の走りで3番手をキープ。
終盤にはホームストレートで1台にかわされるが、迫り来る後続を抑え4位でゴールし、貴
重な13ポイントをチーム一丸で獲得した。
多重クラッシュの中でも3位フィニッシュ!
 ST1000クラスもスタート直後に多重クラッシュが発生。

 再開後高橋はトップグループにつけ周回を重ねるが、なかなか前にいけず。その後は渡辺
選手との熾烈な争いに打ち勝ち見事3位でゴールした。

 一方伊藤は、フロントに問題を抱えていたもののトップグループに迫り、津田選手との7
位争いを演出。

 何とか前でゴールしたいところだったが、惜しくも8位でチェッカーフラッグを受けた。
マシンもいい方向性に
 J-GP3クラスの岡崎は、開幕戦のときより進化はしていたものの、まだ上位を走れる状態
ではなく、レースは15位争いを繰り広げ最終的に17位でゴールした。

 本人は「チームはもちろん、多くの方がアドバイスをくださり、マシンもいい方向性が見
えて来ていた。」とコメント。