中上はバトルを制して4位
第13戦ヨーロッパGP決勝
初優勝を果たし、チャンピオンに大きく前進したジョアン・ミル(スズキ)(AP=共同)
初優勝を果たし、チャンピオンに大きく前進したジョアン・ミル(スズキ)(AP=共同)
 オートバイのロードレース世界選手権(WGP)第13戦ヨーロッパGPは8日、スペインのリカルド・トルモで決勝が行なわれ、最高峰のモトGPクラスはポイントリーダーのジョアン・ミル(スズキ)が初優勝を飾った。日本の中上貴晶(ホンダ)は4位に入った。

 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がシーズン使用エンジン数上限を超えたためピットスタートとなり、20年ぶりのチャンピオン輩出を目指すスズキ勢に大きなチャンスが訪れた。27周のレースは、2周目にアレックス・リンス(スズキ)がポール・ポジションのポル・エスパルガロ(KTM)からトップを奪い、4周目にはミルが2番手へ上がってスズキ勢ワンツー体制が築かれる。17周目、ミルがリンスをかわしてトップへ浮上。そこからリンスも懸命の追走を見せるが、ミルはスムーズなライディングでリードを広げていく。結局、最後までミスのない速さを見せ続けたミルがそのまま逃げ切り、最高峰クラス昇格2年目にして初の優勝を飾った。2位には0.651秒差でリンスが入り、3位にポル・エスパルガロが続いた。

 この結果、チャンピオン争いはミルがシリーズポイントを通算162まで伸ばし、今回14位のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とリンスが同125で続く展開。最終戦を待たず、次の第14戦でチャンピオンが決まる可能性も出てきた。

 日本の中上は3番手スタートから1つ順位を落とし、ミゲール・オリベイラ(KTM)との4番手争いとなる。一度はオリベイラに先行を許したものの、後半に抜き返してトップと2.194秒差の4位に入った(共同通信デジタル)