優勝はモルビデリ
第14戦バレンシアGP決勝
初のチャンピオンを獲得し、チームマネージャーと表彰台に上がったジョアン・ミル(右・スズキ)(AP=共同)
初のチャンピオンを獲得し、チームマネージャーと表彰台に上がったジョアン・ミル(右・スズキ)(AP=共同)
 オートバイのロードレース世界選手権(WGP)第14戦バレンシアGPは15日、スペインのリカルド・トルモで決勝が行なわれ、最高峰のモトGPクラスはジョアン・ミル(スズキ)が7位に入り、初の年間チャンピオンを決定した。優勝はフランコ・モルビデリ(ヤマハ)。日本の中上貴晶(ホンダ)はリタイヤだった。

 ミルがチャンピオン獲得に王手をかけて迎えた今大会。27周のレースはポール・ポジションのモルビデリがトップを守り、ジャック・ミラー(ドゥカティ)とポル・エスパルガロ(KTM)がそれを追走する。一方、12番手スタートだったミルは、1周目に2つポジションを上げたが、中団で我慢のレースとなる。そして、逆転チャンピオンのためには優勝が至上命題のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は、1周目のコントロールミスで19番手まで落ち、7周目のクラッシュで脱落。トップ争いの方は、モルビデリが独走体制に入るかと思われたが、追うミラーも残り5周から追い上げて背後に迫る。最終周回は両者の意地が激突するつばぜり合いとなり、これに競り勝ったモルビデリが今季3回目の優勝を手にした。2位に0.093秒差でミラーが続き、3位にP・エスパルガロが入った。

 シリーズポイントでは、今回7位で通算171ポイントに伸ばしたミルが2位モルビデリに29ポイント差とし、最終戦を待たずに初の年間チャンピオンを決定。スズキ勢の最高峰クラスチャンピオンは、2000年のケニー・ロバーツ・ジュニア以来20年ぶり。

 日本の中上は、スタート直後から続いたミゲール・オリベイラ(KTM)との4番手争いに競り勝ち、前を走るP・エスパルガロとの3番手争いとなる。後半にかけてキレが良くなる走りに表彰台の期待が高まったが、19周目に惜しくも転倒。リタイヤとなった(共同通信デジタル)