低く広く、精悍(せいかん)になったトヨタの新型「プリウス」(いずれも田村尚之撮影)
低く広く、精悍(せいかん)になったトヨタの新型「プリウス」(いずれも田村尚之撮影)
 トヨタ自動車は16日、7年ぶりに全面改良した5代目「プリウス」を世界初公開した。同車は1997年に世界初の量産ハイブリッドカー(HEV)として初代がデビューして以来、モデルチェンジを繰り返して「エコカー」をリードする地位を確立した。新型は燃費性能を維持しつつ、デザイン性や動力性能を高めたという。

ロー&ワイドな姿に、19インチ大径タイヤ

クーペを連想させるたたずまいのリアビュー
クーペを連想させるたたずまいのリアビュー
 ボディーサイズは全長4600ミリ×全幅1780ミリ×全高1430ミリ。従来とほぼ変わらないが、全高が40ミリ下げられ、全幅も20ミリほど拡大。スポーツカーのようなロー&ワイドの姿になり、19インチの大径タイヤ採用もあって、プリウスらしい面影を残しながらも雰囲気は変わった。

 初代デビューから25年が経ち、その立ち位置も微妙に変化した。トヨタに限らず多くの車種にHEVモデルが採用され、専用車の意義も薄れてきた。さらにCO2排出が実質ゼロとなる「カーボンニュートラル」に向けた動きが世界的に強まり、潮流はバッテリー方式電気自動車(BEV)に大きく傾いている。

 トヨタはBEV充実を急ぐのと同時に、多くの人にも手が届きやすい環境車のHEVも、当面の選択肢として開発の手を緩めない方針という。

 新型のパワートレーンは、今冬に売り出される排気量2リットル&同1.8リットルのハイブリッドと、来春予定の大容量バッテリーを搭載する2リットルのプラグインハイブリッド。プラグインはEV走行距離が50%伸び、日常的な走行をほぼまかなえるという。システム最高出力は223馬力で、0から時速100キロまでの加速が6.7秒という俊足だ。

 ボディー剛性が高められ、足回りも意のままに操れるように調整。内外装の質感も高められた。価格や燃費データは公開されなかったが、これからもプリウスは唯一無二の存在感を放ち続ける。(田村尚之)