トヨタ自動車名誉会長で旧経団連会長を務めた豊田章一郎(とよだ・しょういちろう)さん=写真=が14日午後4時48分、心不全のため死去した。97歳。名古屋市出身。葬儀・告別式は近親者で執り行う。後日、お別れの会を行うが日時は未定。喪主は長男でトヨタ社長の章男(あきお)氏。

 トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)を設立した喜一郎の長男で、自動織機の発明で知られるグループ創始者佐吉の孫に当たる。1947年に名古屋大工学部を卒業。52年にトヨタ自工に27歳の若さで取締役として入社し、将来の経営トップとして帝王学を学んだ。

 81年、トヨタ自動車販売社長に就任。翌年、トヨタ自工との「工販合併」で現在のトヨタが誕生すると、初代社長となり、会長となる92年まで在任。トヨタを世界的なブランドに育てた。