TGRブースに登壇し、笑顔でポーズを決めるトヨタの章男会長=千葉・幕張メッセで(内山田正夫撮影)
TGRブースに登壇し、笑顔でポーズを決めるトヨタの章男会長=千葉・幕張メッセで(内山田正夫撮影)
 世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2024」が12日、千葉市の幕張メッセで始まった。トヨタガズーレーシング(TGR)のブースでは、トヨタ自動車の豊田章男会長(67)がレーシングドライバー「モリゾウ」として登場。今年も自動車産業、モータースポーツ界を盛り上げることを誓い、「クルマ好きの皆さん! 一緒に未来をつくりましょう!」と声を張り上げた。(小林孝一郎、明村馨)

 あいさつの冒頭で、元日に発生した能登半島地震の被災者にお悔やみとお見舞いを述べた章男会長。「昨年、(トヨタ)社長も自工会(日本自動車工業会)会長も退き、ようやく私は『普通のクルマ好きのおじさん』に戻ることができた。ずっと、こうなれる日を夢見ていました」と明かし、モリゾウとして思いの丈をぶちまけた。

 2023年の自身の取り組みを、/(1)/未来の仲間をつくること/(2)/国を超えた仲間づくり/(3)/未来のために仲間を守ること―と説明。今年も、子どもたちにクルマの楽しさを伝える活動を続けていく。

 昨年イベントを開催した台湾、フィリピン、タイでは、現地の熱量の高さに圧倒されたという。「海外には熱い思いを持った仲間たちがたくさんいる。今年もそんな仲間を探したい、会いに行きたい。そんな仲間に会えると、元気になれるんです」と笑顔。その一方、「日本では『自動車産業を衰退させたいんじゃないか』と思えるようなことばかり言われている気がします。今年、モリゾウは日本にどれだけいるのでしょうか…」と国内の現状を憂えた。

 また、トヨタとして、エンジン技術向上への新規開発プロジェクトを始めたことを報告。電気自動車(EV)の台頭で進みつつある脱エンジンの流れに待ったをかける。「エンジンをつくってきた皆さん、エンジンをつくり続けましょう! これからもみんなの力が必要なんです! 今までやってきたあなたたちの仕事を絶対に無駄にはしない!」と訴えた。

 トークセッションでは、展示された他メーカーも含むマイカー6台の前で愛車自慢を展開。自らハンドルを握って横浜・大黒埠頭(ふとう)でクルマ好きと触れ合ったエピソードを披露し、クルマ好きの集まるイベントをもっと増やしたい意向も明かした。