日本人では平川亮に期待 初の女性ドライバーも誕生
ニック・キャシディ
ニック・キャシディ
 スーパーフォーミュラ(SF)の開幕戦(30日決勝)が、ツインリンクもてぎ(栃木県)でようやく開かれる。新型コロナウイルスの影響で4カ月遅れのシーズンスタートになり、日本の入国規制から複数選手が初戦に出場できない混乱模様ながら、世界からも注目される国内最高峰フォーミュラとしてハイレベルな戦いが予想される。今年からインターネットテレビ局「レッドブルTV」の全戦無料ライブ配信も決定。F1への登竜門として、世界からの注目度はさらに上がることは間違いない。

 新型コロナでSFの今季日程は大幅に狂い、開幕戦が約5カ月ぶりの走行となる。あまりに間隔が空くため、もてぎでは28日に公式テストを実施。そこで最終調整が行われることになった。

 タイトル争いの中心となるのは、参戦3年目の昨季、初タイトルを獲得したニック・キャシディ(トムス)になるのは間違いない。来季から電動車シリーズ「フォーミュラE」のフル参戦も決まり、最後になる可能性もあるSFで有終の美を飾りたいところだ。

 3月末に富士スピードウェイ(静岡県)で開かれた公式テストでは、ロングラン中心のプログラムだったようでリザルトはパッとしなかったが、先駆けて始まったスーパーGTでは7月の開幕戦を制するなど好調さをアピール。「トムスと出合って僕の人生が変わった」と恩義を感じているチームのためにも、SFの連覇に挑戦する。

平川亮
平川亮
 日本人では平川亮(インパル)が大暴れしそうな予感だ。19歳だった2013年に国内最高峰フォーミュラに挑戦したものの、不運もあって納得できる結果を残せないできた。だが、昨年の第5戦で待望の初勝利を挙げて吹っ切れた。3月のテスト内容も充実しており、スタートダッシュを切れれば圧倒的な強さを発揮するかもしれない。

 ホンダの育成プログラムで海外レースの経験もある牧野任祐(ナカジマ)、福住仁嶺(ダンディライアン)も、SFで好結果を残して再び世界に繰り出すチャンスを虎視眈々(たんたん)。F1経験もある中嶋一貴(トムス)や小林可夢偉(KCMG)、2度のシリーズ王者を獲得している山本尚貴(ダンディライアン)らベテラン勢も手ごわい存在だ。

タチアナ・カルデロン
タチアナ・カルデロン
 今季はSFでは初めての女性ドライバーが誕生する。F1アルファロメオのテストドライバーも務めるタチアナ・カルデロン(ドラゴコルセ)だ。新型コロナによる入国規制で開幕戦の出場が危ぶまれたが、何とか入国できて待望のデビューを飾る。