合同&ルーキーテスト 第1日
計時モニターを見つめるJuju(左)と、父で元F1ドライバーの野田英樹さん
計時モニターを見つめるJuju(左)と、父で元F1ドライバーの野田英樹さん
【6日 鈴鹿サーキット(三重県) ペン=田村尚之 カメラ=多賀まりお】

 女子レーサー「Juju」こと野田樹潤(17)が上々の“デビュー”を飾った。10代女子では国内トップフォーミュラ初のテスト参加も、危なげない走りでこの日最多の計81周を走破。タイムは最下位に終わったものの、初体験の車両、経験がほとんどないコースという二重のハンディを乗り越えた。セルモ・インギングから参加した大湯都史樹(25)が8番手につけ、ホンダからトヨタへの乗り換え初日を無難に乗り切った。最速タイムはトムスから参加した坪井翔(28)が記録した。

10代女子では異例のテスト参加

初めてのSFテストで危なげない走りを見せた
初めてのSFテストで危なげない走りを見せた
 ヘルメットを脱いだJujuが、あどけない笑顔を輝かせた。「いろいろと学ぶことができた。満足できないところもあるけど、着実に成長。すっごく楽しい1日でした」。初体験のSF23で、たっぷり走り込んだ。

 国内トップフォーミュラに10代女子が乗り込むなど、前代未聞だ。元F1ドライバーの父・英樹さんの英才教育を幼くして受け、2020年からは海外で武者修行を重ねてきたJujuだからこそなせることだろう。

 この日は1周2分台の超スローペースで走り出し、周回を重ねるごとにタイムを削っていく。最終的に1分41秒219を記録。最速からは4・225秒も遅れたが、予選で適用される107%以内をクリアする上出来のスタートだ。

 テスト参加は、父の英樹さんがまとめたという。「『日本でやってみないか』という方と出会い、話を進めていき、機会に恵まれた」。来年2月に18歳となるJujuには、欧米の有力シリーズからもオファーを受けているようで、一つの選択肢として経験を積むために参加したという。

 TGMの池田和広代表は「かなり話し合った。(Jujuは)海外でフォーミュラ・ルノー3・5(の車両)などを使い、1万キロ以上の走り込みをする準備をしてきた」と説明する。周囲からは無謀との声も挙がったようだが、経歴や実績などからテスト参加に問題ないと判断。初日を終えた段階では「全て想定内」と“及第点”を与えた。

 来季のシリーズ参戦は微妙な状況だ。池田代表は「視野に入れて参加させた」と語るも、英樹さんは「う〜ん、まだ分からない。Jujuは今、伸び盛り。それを最大限生かせる環境で走らせたい」と言葉を濁した。10代少女という現状を、しっかり理解してくれる環境で走らせたいようだ。

 テストは最終日まで参加する。SF車両は体への負担も重いが、Jujuは「体は今のところ大丈夫。まずはしっかりと成長したい」と力を込めた。