フル参戦するレプソルでの優勝が大きな目標
第14戦アラゴンGPの経験を今後に生かしたい
ワイルドカードでアラゴンGPに出場する尾野(カメラ=佐藤洋美)
ワイルドカードでアラゴンGPに出場する尾野(カメラ=佐藤洋美)
 13年アジアドリームカップのチャンピオンを獲得、今季はFIM・CEVレプソル国際選手権(旧スペイン選手権)にフル参戦している尾野弘樹が第14戦アラゴンGP(28日決勝)にワイルドカードで挑戦を開始した。事前に聞いた尾野の抱負は―。(聞き手=佐藤洋美)

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 ―今回のワイルドカード参戦の経緯について教えてください

 「ホンダのアジア構想として、ドリームカップからFIM・CEVレプソル国際選手権、そしてモト3へとステップアップして行くという計画の中で、アラゴンGPに参戦の話が出て申請が許可されました」

 ―FIM・CEVレプソル国際選手権(以下レプソル)の戦いはいかがですか?

 「簡単ではないですね。毎回厳しい戦いが続いています。それでも今年は4回、表彰台に上ることができています。最高位はカタルーニャのレース2の2位です。優勝することが大きな目標なので、達成できるようにと挑んでいます」

 ―アジアドリームカップは、同一マシン、タイヤとイコールコンディションの戦いですが、レプソルはいろいろなマシンが参戦していて、まったく違う戦いですね

 「アジアは混戦の中で、最後に前に出るために、どうやってレースをコントロールするかという戦い。レプソルは個性の違うマシンとの戦いなので、アジアの走りが、そのまま通用するということはないですね。でもバトルになった時にはアジアで学んだことが、すごく役に立っています。競り負けない自信があります。レプソルでは頑張りすぎない走りが重要、どうしてもブレーキ勝負だと突っ込みたくなってしまうけど、そういう走りではマシンのポテンシャルを引き出せない。チームの作戦に従って、その時のレースに合わせた走りが、どれくらいできるかという、自分との戦いです。でもここでは追いかける立場なので、精神的にはアジアを走っていた時よりは楽です」

 ―そこで学んだ成果をアラゴンGPの参戦で示すわけですが

 「レプソルのアラゴンで3位になっているので、そこの走りをベースに、イメージできることをアドバンテージにしたいと思っています。できなかったこと、やりたかったことを試したいと、今から考えています」

 ―自信はありますか?

 「日本人ライダーの中では自分が一番速い。だから、チャンスをもらえているんだっていう思いはあります。でもモト3の厳しさは、正直分からない。昨年の日本GPのワイルドカード参戦では、序盤に転倒してしまい、決勝を経験していないので…。でも、自分が確実に成長していることは感じています。レプソルはレース前に必ずテストがあるので、走行機会はとても多いんです。ライダーにとって走ることが一番なので、これまでにないくらい走行できている。それもレベルの高い中で戦えている。それがすごく楽しい。今年経験できたことを示せる走りがしたいと思っています。そして、アラゴンの経験を、今後のレプソルに生かしたい。優勝したいです。勝つことができたら、すごい、自信になると思います」

 ―現在のベースは?

 「スペインのバルセロナで、チームスタッフと共同生活をしています。生活の全てがレース、ベースにいる時は、しっかりトレーニングをして過ごしています」

 ―今年のカタルーニャの戦いは、モト3よりも速いタイムを記録していると聞いています。トップ争いを期待しています

 「期待に応えられるように頑張ります」