中野も好タイム〜メランドリは余裕
MotoGP合同テスト2日目
新車でも豪快な走りを披露したロッシ(カメラ=遠藤智)
新車でも豪快な走りを披露したロッシ(カメラ=遠藤智)
 【セパン・サーキット(マレーシア)遠藤智】ロードレース世界選手権(WGP)のMotoGP合同テストは29日、当地で第2日を行い、王者V・ロッシ(ヤマハ)が順調に走行し、2分2秒台のトップ・タイムをマーク。06年型「YZR―M1」のセットアップに集中、6連覇に向けて手応えをアピールした。以下、M・メランドリ、T・エリアスのホンダ勢の若手が続いた。今回のテストで06年型ニューマシンのテストを開始した中野真矢(カワサキ)は、初日からタイムを短縮して9番手ながらも順調にメニューを消化した。この日は最高気温が34℃と上昇、テストも一段と熱を帯びてきた。

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 ロッシが2日目になって早くも本領発揮だ。06年型YZR―M1と今年型を比較しながらあっさりとトップ・タイム。

 「昨日はフロント・タイヤのテストを重点的に行ったが、今日はニューバイクのセットアップを進めた。ニューバイクはフロントのスタビリティーが格段に良くなってブレーキングが安定している。エンジンもすごくスムーズになってフィーリングはすごくいい。いいね」と好印象のシェークダウンに笑みを浮かべた。

 この数年、マレーシアのセパンで行われるシーズン最後のテストにロッシは重点を置いている。初日60ラップ。2日目も55ラップと十分な周回をこなした。「今日は、ニューバイクで1日のほとんどを走ったが、昨日の第一印象通りだった。全体的に安定感が増している。今年型に比べて前進している」と手応えをアピールした。

 今年もタイトルを獲得するだけではなく、いくつもの記録を達成している。来季も最高峰クラスの史上2番目の記録となる6回目のタイトルを筆頭に、優勝するごとに記録樹立の期待が膨らんでいる。そして07年には4輪転向をほのめかしているだけにラスト・シーズンの可能性もある。それだけに来年はロッシにとっては何としても負けられない年。シーズン最後のテストも真剣勝負。2日目のトップ・タイムがやる気を証明していた。

 〇…初日トップ。2日目はV・ロッシにわずかに後れを取ったM・メランドリだが、「今日は最高のテストだった。リア・タイヤを5本。レース周回数の半分をきっちりこなした。いいタイヤもあったし、いろいろといいポイントを見つけることができた。マレーシアGPに比べてはるかにいい走り」と納得の表情だった。

 〇…ヤマハからホンダに乗り換えたT・エリアスが、初日から大幅にタイムを短縮した。「初日からフロントにちょっと不安はあるけれど、リアのスライド・コントロールは抜群にいい。タイムも大幅に短縮できたし、すごくいい1日だった」と満面の笑みだった。125CC、250CCクラスではD・ペドロサ(ホンダ)と宿命のライバル。この日は食あたりで体調を崩し決して万全の体調ではなかったが、それでもペドロサに先行してニッコリ。

 〇…初日2番手から6番手へ。思うようにタイムを伸ばせなかったN・ヘイデン(ホンダ)はがっかりした表情。「今日はニューシャーシのテストをした。コーナーの進入は良くなっている。いいポイントはあるのだが、全体的には今年の車体の方がフィーリングは良かった。特に高速コーナーで今年の方が乗りやすかった」と、思うようにセットアップを進めることができなかったようだ。ニューシャーシは今年のシーズン中にS・ジベルノーとM・ビアッジがテストしたものだが、好みに合わず。「最終日はいい気分でテストを終えたい」とトップ・タイムを狙う意気込みだ。

 〇…06年型ZX―RRのテストに専念した中野真矢。「今日は、エンジンのスペックの違う2台を乗り比べた。細かいセッティングまではいかなかったし、まだ、旧型に比べてトップ・スピードも出ていない。ただ今回は方向性を決めるテストで、ポテンシャルが高いことは実感することができた」と9番手にも手応えを強調した。

   <MotoGP合同テスト第2日>
 順  ライダー(マシン)       タイム
 1 V・ロッシ(ヤマハ)     2分02秒61
 2 M・メランドリ(ホンダ)   2分02秒65
 3 T・エリアス(ホンダ)    2分02秒78
 4 C・エドワーズ(ヤマハ)   2分02秒94
 5 C・チェカ(ホンダ)     2分02秒96
 6 N・ヘイデン(ホンダ)    2分03秒05
 7 J・ホプキンス(スズキ)   2分03秒20
 8 D・ペドロサ(ホンダ)    2分03秒31
 9 中野真矢(カワサキ)     2分03秒52
10 C・ストーナー(ホンダ)   2分03秒56
11 C・バーミューレン(スズキ) 2分04秒50
11 R・ドゥ・プニエ(カワサキ) 2分04秒50
13 J・エリソン(ヤマハ)    2分05秒52