王者ヘイデンは不参加〜ホンダ250CC勢も参加
ヘレスMotoGP合同テスト第1日
ホンダ初ライドに挑んだ中野。ヘレスを気持ちよさそうに駆け回った(カメラ=遠藤智)
ホンダ初ライドに挑んだ中野。ヘレスを気持ちよさそうに駆け回った(カメラ=遠藤智)
 【ヘレス(スペイン)遠藤智】MotoGP合同テストが28日、当地でスタート、カワサキから「コニカミノルタ・ホンダ」に移籍した中野真矢(29)がホンダの初走行を行った。慣れ親しんだ緑色のレーシングスーツを白と青のスーツに替え、ピッカピカのホンダ「RC212V」にまたがって、まずは15周を体験。その姿には、V・ロッシ(27)=ヤマハ=から3年ぶりにタイトルを奪還したホンダの一員になった喜びがあふれていた。

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 テスト開始を前にコニカミノルタ・ホンダのピット前には大勢の報道陣が待ち構えていた。そこへ真新しいレーシングスーツを身にまとった中野が登場、来季からのレギュレーションに合わせた800CCのRC212Vのプロト・マシンにまたがり、「ホンダの中野」がいよいよスタートを切った。

 通常、契約が残る年内いっぱいはテスト用のツナギにカーボン地のマシンとなるのだが、カワサキと円満に契約を終了した中野はひと足早くホンダのライダーとしてコースを走ることができる。

 「先週、フランスに来てアパートで体調を整えてきた。ヘレスには土曜日の夜に到着。日曜日はスペイン選手権があってサーキットに入れなかったけれど、その夜、ホテルでチーム・スタッフと初めて合流して一緒に食事をした。カワサキに行った時は移籍そのものが初めてだったのですごく緊張した。それに比べたら今回はそれほど緊張はない。それよりも、ホンダのマシンに乗るのがすごく楽しみ。待ち切れないんです」と、はやる気持ちを抑えきれないようすだった。

 前日(27日)はホンダのスタッフにあいさつし、4年ぶりにパートナーとなるミシュラン・タイヤのスタッフとミーティングをこなすなど早くも大忙し。12月1日から1月20日までMotoGPはテストが禁止されているため、今回のテストが、ホンダのマシンとミシュラン・タイヤの感覚をつかむ貴重な機会になる。さらには、PR用の撮影も予定されており、早くも引っ張りだこ。

 「子どものころ、ホンダのミニバイクでレースを始めた。いま、こうしてホンダのバイクでレースできることがうれしい。日本のスポンサーで走れることもすごく光栄。みんなの期待に応えられるように頑張りたい」と渦中の中野はきっぱり。

 この日は路面温度が上がるのを待って正午すぎにコース・イン。手探り状態で15周を走った。午後2時ごろ雨が降り始めてテストは中断されているが、初ライドの中野の表情は満足そう。ホンダ+ミシュランという最高のパッケージを得た日本のエースが2日目以降、どんな走りを見せるか。世界が注目している。

 〇…今回は、チャンピオンのN・ヘイデン(ホンダ)は右肩の手術をしたため欠場するが、ホンダはD・ペドロサ、M・メランドリ、中野真矢の3人。ヤマハはV・ロッシとC・エドワーズ。ドゥカティはL・カピロッシ、C・ストーナー、A・バロス。スズキはJ・ホプキンスとC・バーミューレン。イルモアはJ・マクウィリアムズら主力選手が多数参加する。

 〇…テストにはホンダの250CC組も合流する。今季ランキング2位のA・ドヴィッツィオーゾを筆頭に、青山周平とチームメートになったJ・シモン(KTMの125CCクラスから移籍)が、2007年型RS250RWのプロト・タイプを走らせる。もてぎで行われた「ホンダサンクスデー」に出席したあとスペイン入りした青山周平は「先週のテストで、兄ちゃん(博一)がすごいタイムを出している。今回のテストはやることがたくさんあるけれど、そのタイムを目標にしたい」と気合十分だ。