新車ストーナーがトップ・タイム〜中野はご機嫌8番手
MotoGPへレス合同テスト第1日
チェンジしたBSタイヤの初ライドで3番手と上々の手応えを得たロッシ(カメラ=遠藤智)
チェンジしたBSタイヤの初ライドで3番手と上々の手応えを得たロッシ(カメラ=遠藤智)
 【へレス・サーキット(スペイン)遠藤智】年内最後となるMotoGP合同テストが27日、当地でスタート。タイヤをミシュラン(MI)からブリヂストン(BS)にスイッチしたV・ロッシ(ヤマハ)が第1日3番手と上々のスタートを切った。ホンダ・グレッシーニに移籍、ロッシ同様、BSにチェンジした中野真矢も8番手とまずまず。王者C・ストーナー(ドゥカティ)は08年型マシンのシェークダウンに挑み、あっさりとトップ・タイム。転倒も喫したが、2連覇に向け手応えを強調していた。

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 BSにスイッチし、初テストに挑んだロッシは、いきなり1分41秒台の快速ラップを連発、ベストも3番手と好発進。「今日は何もかもが順調だった。手の状態が完全でなく、ブレーキングの際に痛みはあったけど、フィーリングは上々。(BSにタイヤを変えた)自分の選択は間違っていなかったと思う。チームはもちろん、僕のモチベーションも高い」と終始ご機嫌だ。

 今季最終戦のバレンシアGPで痛めた右手は約1カ月がたった現在、9割方回復。ロングランをメーンにタイヤの感触を確かめる走行に終始したが、ストーナー、ペドロサに続く3番手なら、不満のあろうはずもない。

 走行開始直前、ピット前には大勢の報道陣が詰めかけたが、年内はMIとの契約が残っているために、本来あるはずの、タイヤの「BRIDGESTONE」マーク、マシンのBSステッカーなどはいっさいなし。ピット・ボックスにいるBSスタッフだけが、タイヤを変えたことを感じさせるだけ。しかしBSにとってはこれまで最大のライバルだったロッシを自陣営に迎え2連覇へ一歩前進、スタッフの動きも違う。

 「テストはあと2日間あるので、現状でタイヤについて多くを語れないが、とにかく今日の結果には満足している」とロッシ・スマイル。今シーズンはBSのパフォーマンスの前に、大苦戦を余儀なくされたが、そのBSを手に入れて、やる気も満々。3年ぶりのタイトル奪還に向け、大きな自信を取り戻したようだ。

 ○…2年連続250CC王者のJ・ロレンゾは来季「フィアット・ヤマハ」からMotoGPに参戦する。チーム名は同じだが、独立したチームで、今回もピットを1つ間にはさみロッシとの接触は全くない。地元スペインの報道陣からもロッシ関係の質問が集中したが、ロレンゾは「彼とは何も話していない。ホテルでちょっとあいさつしただけ。でもピットが別なのはいい。走りに集中できるし」と全く意に介さず。D・ペドロサに次ぐ大物だけに今後のロッシとのバトルも注目される。

 〇…ホンダ・グレッシーニに移籍し、今月上旬のバレンシアに続き2回目のテストに挑んだ中野真矢は「今日は同じ種類のタイヤを交換しながら走り込んだ。バレンシアより、さらにフィーリングはいいですね。最後に41秒台でコンスタントにラップを刻めた」とご機嫌。この日のホンダ・グレッシーニはA・デ・アンジェリスも6番手とまずまず。「新しい2人のライダーを迎えチームのモチベーションは高いよ」とF・グレッシーニ監督の表情も明るかった。

 〇…08年型ニューマシンのドゥカティGP8でスタートを切った王者C・ストーナーはあっさりとトップ・タイムをマーク。「GP8は初日としてはかなり良かった。すぐに慣れたしね。今年のヘレスは苦労した(5位)が、そのときに比べたらすごい進歩だよ」と手応え十分の表情。もっとも転倒も喫し、この日の総周回数は35ラップのみ。「転倒は残念。でも、それを除けば、すべて順調だったから」とニューマシンの手応えをアピールしていた。

 〇…HRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)から岡田忠之が08年型RC212Vプロトでテストに参加。「今回は08年型のテスト車があるので、3日間メニューを消化します」と42ラップをこなした。08年型はニューマチックバルブのニューエンジンを搭載、車体も一新されている。同じニューマシンで2回目のテストとなるD・ペドロサが2番手、ヘイデンが5番手と上々の滑り出しをみせた。

 ○…ドゥカティの07年型でタイヤ・テストに挑む伊藤真一は56ラップ。「今日はバイクのセッティング出しをして1日が終わった感じ。本格的なテストは2日目からですね」と語っていた。

  [MotoGPヘレス合同テスト第1日](路面:ドライ)
 順   ライダー(マシン)       タイム     周
 1 C・ストーナー(ドゥカティ)  1分40秒221 35
 2 D・ペドロサ(ホンダ)     1分40秒355 60
 3 V・ロッシ(ヤマハ)      1分40秒514 56
 4 C・エドワーズ(ヤマハ)    1分40秒790 47
 5 N・ヘイデン(ホンダ)     1分40秒923 63
 6 A・デ・アンジェリス(ホンダ) 1分41秒111 58
 7 J・ロレンゾ(ヤマハ)     1分41秒230 90
 8 中野真矢(ホンダ)       1分41秒277 65
 9 R・ドゥ・プニエ(ホンダ)   1分41秒313 79
10 J・ホプキンス(カワサキ)   1分41秒414 49
15 岡田忠之(ホンダ)       1分43秒051 42
17 伊藤真一(ドゥカティ)     1分44秒530 56
 ※出走18台