09年型は仕上がり良好〜「来年が楽しみだ」
ヘレス合同テスト第2日
今年最後の合同テストをトップ・タイムで締めたロッシ(カメラ=遠藤智)
今年最後の合同テストをトップ・タイムで締めたロッシ(カメラ=遠藤智)
 【ヘレス・サーキット(スペイン)遠藤智】今季3年ぶりにタイトルを奪還したV・ロッシ(ヤマハ)が27日、年内最後の合同テスト第2日(最終日)に見事トップ・タイムをマーク、来季に向けて最高の締めくくりをみせた。第1日トップのD・ペドロサ(ホンダ)は0.018秒差の2番手。以下J・ロレンゾ(ヤマハ)、T・エリアス(ホンダ)と地元スペイン勢が続いた。ホンダからドゥカティに移籍のN・ヘイデンが最多周回の70ラップを刻んで6番手。高橋裕紀(ホンダ)は第1日同様14番手だったが、タイムを1.5秒短縮した。

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 今季3年ぶりにタイトルを奪還したロッシが最高の締めくくりだ。ベスト・タイムは第1日に続き、09年型YZR−M1プロトでマーク。2台の08年型は今回のテストでほとんど出番がなく、ピットの片隅に置かれたままで09年型の仕上がりの良さを感じさせる。

 特に周囲の関心を呼んでいたのは、最終日にトライしていた電子制御システム。これまでのYZR−M1とは排気音があきらかに異なり、その効果は減速時の車体の安定性とコーナーの脱出の鋭さによく表れている。

 「今回のテストでたくさんのデータを得られた。特にエンジンは順調でタイムも良かった。来年に向け開発の方向性は間違っていないと思う。今回のデータを基に、さらに進化するはず。来年のテスト開始がさらに楽しみになってきたよ」と2年連続最高峰クラス7回目のタイトル獲得に自信を見せた。

 が、その姿勢に油断はない。「今年と同じように来年も全力で戦わないとタイトルは取れない。今回のテストを見ても分かるように、ダニ(ペドロサ)は速いし、さらに手ごわいライバルになる。今回走っていないケーシー(ストーナー)はもちろん、ロレンゾも来年はもっと強くなる。ファクトリー・バイクを手に入れたドヴィッツィオーゾもさらに伸びてくる。厳しいシーズンになることは間違いない」と自らの心を戒めている。

 来週は世界ラリー選手権(WRC)最終戦英国ウェールズ・ラリー(12月5〜7日)に出場する。「それをずっと楽しみにしていたんだ。その後のオフもね。最後のテストをトップで終われたし、とにかく今年は素晴らしい1年だった。タイトル獲得の喜びをじっくり味わいながら、来年に向けて充電し、今年同様、全員で力を合わせてまたタイトルに挑むんだ」。復活した強いロッシの時代はまだまだ続きそうだ。

 [MotoGPヘレス合同テスト第2日](路面:ドライ)
 順   ライダー(マシン)       タイム     周
 1 V・ロッシ(ヤマハ)      1分39秒429 54
 2 D・ペドロサ(ホンダ)     1分39秒447 47
 3 J・ロレンゾ(ヤマハ)     1分40秒426 58
 4 T・エリアス(ホンダ)     1分40秒448 56
 5 A・デ・アンジェリス(ホンダ) 1分40秒486 49
 6 N・ヘイデン(ドゥカティ)   1分40秒486 70
 7 M・カリオ(ドゥカティ)    1分40秒564 54
 8 C・エドワーズ(ヤマハ)    1分40秒604 39
 9 S・ジベルノー(ドゥカティ)  1分40秒856 48
10 A・ドヴィッツィオーゾ(ホンダ)1分40秒966 46
11 N・カネパ(ドゥカティ)    1分41秒077 48
12 J・トーゼランド(ヤマハ)   1分41秒740 45
13 V・グアレスキ(ドゥカティ)* 1分42秒906 46
14 高橋裕紀(ホンダ)       1分42秒918 60
 *=テスト・ライダー