HRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)の2002年ロードレース世界選手権(WGP)に向けたテストは28日、スペインのへレス・サーキットで2日目を行い、加藤大治郎が1分42秒6をたたき出してトップ・タイムをマークした。大治郎は2ストロークのNSR500を駆り、4ストローク990CCのニューマシン「RC211V」でロッシが初日に記録した1分43秒1を、あっさりと更新したうえ、01年WGP第3戦スペインGP500CCでロッシがマークしたポールポジション・タイムを0秒1上回る好調ぶりを披露し、関係者の度肝を抜いた。

 一方、初日にRC211Vで強烈な速さをみせたロッシはこの日、思うようにタイムが伸びず、1分43秒3の2番手。新旧マシンの勝負は1勝1敗となったが、ロッシは大治郎に刺激されたのか最終日は旧マシンに乗り換えて走行することになった。また、ロッシと同じくニューマシンをライディングした宇川徹は、76周をこなして上々の動きをみせながらも、タイム・アタックへの欲望を抑え、データ収集に精を出していた。

 この他、青木宣篤は今回がブリヂストン(BS)の開発テストライダーとして最後のお勤めになりそうな様子ながら、夕方の走行で、ロッシ、大治郎と一緒に走り「面白かった」と、1分43秒6をマークし、BSの仕上がりをアピールしていた。また、02年シーズン、カネモト・ホンダからMoto GPに参戦するJ・グールベルグは、フロントからスリップ・ダウンし初転倒。それでもホンダのワークス・マシンに目を輝かせていた。

 ▽加藤大治郎
 昨日と何も変わっていない。ただ慣れてきただけですよ。

 ▽V・ロッシ
 新車の方がポテンシャルはあるし来年はこれで走ることになるだろうが、旧車の方が好き。

 ▽宇川徹
 まだサスのセッティングまで行っていないが、いろいろやっている。タイムも上げていきたい。RCVの方がNSRよりポテンシャルは上だし、どんどん良くなっていく。最終日はロングランをやります。

 ▽青木宣篤
 今日はめちゃめちゃやりました。フロントとリアのコンビネーションで11種類。かなり充実した年で開発に少しは貢献できたはず。最後まで頑張ります。