新チームでの初テストで走り込んだ歩夢 (チーム提供)<br />
新チームでの初テストで走り込んだ歩夢 (チーム提供)
 ロードレース世界選手権(WGP)モト3クラスの佐々木歩夢(21)が、移籍したマックスレーシングで初走行に挑んだ。スペイン・ヘレスサーキットで21日から3日間行われたプライベートテストに参加。ハスクバーナのマシンに乗って、計約100周を走り込んだ。確かな手応えをつかんだもようで「来年こそチャンピオン争いをして、2023年はモト2に上がりたい」と目を輝かせた。

 歩夢は21日と23日に走行。「初めて一緒にやるスタッフとの走行だったので、さすがに初日は緊張したが、全てが順調だったし、心配事もなくなった。これで来年2月の初テストまで、トレーニングに集中できる。来年に向け、いろんな意味で本当にいいテストになった」と表情も明るい。

 来季はバイクが今季までのKTM(オーストリア)からハスクバーナ(スウェーデン)に変わるが、同社はKTM傘下。モト3で使用する「FR250GP」も、KTMのOEM(相手先ブランドによる生産)だ。

 「基本的には何も変わらない。だから、今回の初テストもセットアップに重点を置いた。初日は22年型の新車。2日目は今年(ロマーノ)フェナティが乗っていたマシンでテストをして、大きく前進した」と成果を強調した。

 来季のチームメカニックは、エマニエル・フルビオさん。今季はフェナティを担当し、1勝してランキング5位に押し上げた。かつては250cc(現モト2)クラス4連覇を達成したマックス・ビアッジ・チームオーナーも担当した辣腕(らつわん)メカだ。

 歩夢は「今年なかなか解決できなかったエンジンブレーキのセットアップなど、半日で自分のフィーリングに合わせてくれた」と早くも絶大な信頼を寄せる。

 17年にモト3にフル参戦を開始し、来季で6年目。ホンダの3年間を経て、KTM(テック3)に乗り換えて2年目だった今季は、常にトップグループに加わり、3位表彰台1回を最高位にランキング9位で終えた。

 「けがで2戦欠場したことを考えれば、接戦だったチャンピオンシップで9位は悪くない」と歩夢。マックスレーシングは3チーム目。来季を今後への正念場と見据え、「3度目の正直で、モト2昇格につなげたい」と意気込む。 (遠藤智)