WGP第20(最終)戦 バレンシアGP ロードレース世界選手権 決勝 26日
笑顔で優勝トロフィーを掲げる歩夢
笑顔で優勝トロフィーを掲げる歩夢
【リカルドトルモサーキット(スペイン) ペン&カメラ=遠藤智】

  モト3クラスの佐々木歩夢(23)がついに勝った。昨季オーストリアGP以来の通算3勝目。前戦で逆転王者の夢は絶たれたが、堂々のランキング2位。所属するインタクトGPの初チームタイトル獲得にも貢献し、後顧の憂いなく来季はモト2に昇格する。モトGPは、スプリントを制したランク2位のプラマックのホルヘ・マルティン(25)=スペイン=が転倒リタイア。ドゥカティのフランチェスコ・バニャイア(26)=イタリア=が、2連覇王者を決めた。

 涙、涙のフィナーレだった。トップチェッカーを受けた歩夢がコース脇にバイクを止めると、父の慎也さんと、母の未来(みき)さんが駆け寄って3人でうれし泣き。今まで抑えてきた感情を爆発させた。

 「もう言葉もない。モト3での最後のレースで勝てて良かった。前戦はハードで、僕はチャンピオンになれなかったが、チームがチャンピオンになれた。スタッフの皆に感謝しかない」と歩夢。

 今年は常にトップ争いに加わりながら、勝利は遠かった。最終周で競り負けるケースが多く、2位は実に7回にのぼる。今大会がシーズン11度目の表彰台だ。

 前戦カタールで逆転王者を狙うも、ハウメ・マシアと、援護するレパードの同僚エイドリアン・フェルナンデスの露骨な妨害に遭い、勝利したマシアにタイトルをさらわれた。そのうっぷんを晴らす今季初V。今度ばかりは最後に競り負けなかった。インタクトGPはレパードを抑え、チームチャンピオンを獲得。歩夢も栄冠に貢献できて誇らしげだ。

 来季はいよいよモト2に昇格し、ヤマハVR46から参戦する。安定した速さを武器に小椋藍らとの戦いに挑む。
トップチェッカーを受ける歩夢(左)。右は2位のダビド・アロンソ
トップチェッカーを受ける歩夢(左)。右は2位のダビド・アロンソ