BSに“先遣隊”計画
MIは経費削減標榜
MI対BSのバトルはますます加熱傾向だ
MI対BSのバトルはますます加熱傾向だ
 ロードレース世界選手権(WGP)のMotoGPクラスでミシュラン(MI)とブリヂストン(BS)のタイヤ戦争がヒートアップしそうだ。04年に玉田誠(ホンダ)の活躍で2勝を挙げたBS勢だが、05年は玉田が新チーム「コニカミノルタ・ホンダ」に移ってタイヤをMIにスイッチ。逆にBSはMotoGP3強の一角、ドゥカティが加わることになった。

 11月にはスペインのヘレス、バレンシアで新体制によるテストがスタート。ともにドゥカティがホンダを抑えて総合トップ・タイムをマークした。淡々とメニューをこなす「ホンダ+MI」勢に対し、「ドゥカティ+BS」勢は一発タイムをかました形。アプローチが違うため、本当の仕上がりはすべての陣営が一堂に会する年明けの合同テストを待たなければならないが、BSがMIに見舞った先制パンチは強烈だった

 その意気込みは05年の体制にも表れている。BS陣営はドゥカティ+スズキのテスト・チームをグランプリが行われるサーキットに先乗りさせ、データを収集、本場に挑む計画だといわれているのだ。ブラジルなどを除き、ほとんどのグランプリをカバーしようというもので、タイヤとバイクの開発に大きく貢献することは確実。MI勢との差を一気に縮めようという気迫が感じられる。

 一方、MIは1レースで使えるタイヤの種類を制限する経費削減案をBS、ダンロップ(DL)に提案。すでに3社間で合意に達し、GPコミッションの決定を待つばかりとなっているが、この削減案が結果的にBS陣営の先遣隊構想を生んだことは確か。MIのN・グベール氏(GP最高責任者)は「MIとしてはBSのまねをするつもりはない」とは言うものの、「追随するチームが出るかもしれない」と警戒感を強めている。